アドオン開発/datファイル記述リファレンス

ここの記述はsimutrans 100.0(makeobj 49)以降専用です。それ以前のバージョンのmakeobjを使用し、simutrans 100.0以前のバージョンで動作させたい場合には、アドオン開発/datファイル記述リファレンス/building(建築物)を参照してください。

更新履歴
Typeにdock追加 2022/10/13
nightly版(r7507以降)での季節追加 2015/01/28
clusters追加 2013/08/18
allow_underground追加 2012/10/29

[編集]駅型建物(駅、駅舎[郵便局、倉庫]、車庫)

キー説明
obj=building建築物の指定
name=文字列建築物名。ゲーム中固有の名称でなければなりません。翻訳ファイルのキーとなります。
空白(スペース)は使わない方がよいようです
copyright=文字列作者名(ここでは空白を使っても大丈夫です)。建物ダイアログに表示されます
intro_year=西暦年数登場年。未指定時は1900年。以下4つは、建物が登場もしくは建設可能になる年代の範囲を指定します
intro_month=1-12登場月
retire_year=西暦年数退場年
retire_month=1-12退場月
NoInfo=1この値が1のとき、Simutransは建物の説明ダイアログを開きません。駅型建物では必ず、1を指定します。車庫は車庫ダイアログ、駅は駅の詳細が開かれます。
Dims=x,y,layout東西の幅,南北の幅,向きで指定する建物の大きさ。
駅(stop)と車庫は1x1のみです。layoutは向きのパターンの数です。バス停や鉄道駅は、東西・南北の2パターンが必要ですから2を、トラックヤードや港、車庫は東西南北の4パターンが必要なので4を指定します。
なお駅のextension_buildingは必ずx>=y
Type=指定語建物の種類です。
駅型建物
stop駅、バス停、プラットフォーム等、乗降車可能な場所。(例)
extension駅舎、郵便局、倉庫等、駅に付属する建物。この建物は直接車輌を取り扱うことはできない。駅に隣接して機能を提供することができる。(例)
depot車庫(例)
habour船舶用の港。沿岸の斜面に建てなければならない。特殊なタイプで、waytypeは不要です。(例)
dock船舶用の港。沿岸の平面に建てなければならない。特殊なタイプで、waytypeは不要です。
enables_pax=1駅用。このフラグが真(1)ならこの駅は乗客を集めることができます
enables_post=1駅用。このフラグが真(1)ならこの駅は郵便を集めることができます
enables_ware=1駅用。このフラグが真(1)ならこの駅は貨物の受け入れと集荷ができます
Level=1-65535(駅用)
駅の収容数:32×Level×縦×横
駅の建設費:単価×縦×横×Level
※単価はsimuconf.tab内で定義
waytype=指定語駅用
none指定なし
road道路
track線路
air空港施設
water運河
monorail_trackモノレール軌道
maglev_track(101.0,makeobj49以降)リニア。磁気浮上式高速鉄道
tram_track路面軌道
narrowgauge_track(101.0,makeobj49以降)ナローゲージ
NoConstruction=フラグ(0,1)(省略可)1を指定すると、建設中の画像を使用しません。
needs_ground=1フラグ(省略時は0)。このフラグが真(1)なら、ベースタイルを補完して描画します
climates=指定語建築できる気候。カンマ(,)で区切って複数指定可。101.0現在、駅型建物では使用されていません。
water沿岸
desert砂漠気候(デフォルトでは使用されていない)
tropic熱帯気候(デフォルトでは使用されていない)
mediterran↑標高が低い 地中海気候
temperate|        温帯気候
tundra|        ツンドラ気候
rocky↓標高が高い
arcticsummer snowlineより上の万年雪の積もる地域 極地気候
animation_time=数値省略可。アニメーションの速度を設定します。数値が少ないほど速くなります。省略時は300。
allow_underground=フラグ(0,1,2)(112.0 makeobj55以降)省略可。地下に建設可能かどうかを設定します。省略時は2
0...地下に建設できません
1...地下のみに建設できます(地上は不可)
2...地上と地下に建設できます
112.0現在駅のみに効果があります。車庫には効果がないようです。また駅舎などは地下に建設できないため現在は意味を持ちません
cursor=パス.x.yカーソル用画像。詳しくは画像の指定の仕方にて。
icon=>パス.x.yツールバー内アイコンの画像。"> "の記号はズーム地図がズームされてもこの画像の大きさが調整されないことを指定。詳しくは画像の指定の仕方にて。=> の次に半角スペースが必要。
BackImage[向き][横][縦][高さ][アニメーション番号]([季節])=パス.x.y建物は前後2枚の画像を持つことができます。
例として、列車が止まっている駅のホームを想定すると、まず、列車の向こう側に隠れるホームが描画され、次に列車自体が、そして一番上に手前側のホームが描画されます。
ちなみにFrontImageの高さは0までしか設定できません。
建物はアニメーションさせることもできます。詳しくは画像の指定の仕方にて。
季節は省略可。[1]は降雪時の画像。
FrontImage[向き][横][縦][高さ][アニメーション番号]([季節])=

[編集]dat例

[編集]プラットフォーム(通過型)

Obj=building
Name=TrainStop
type=stop
waytype=track
enables_pax=1
# must be 1*1
Dims=1,1,2
NoInfo=1
Level=4
BackImage[0][0][0][0][0]=ls-stations.0.0
BackImage[1][0][0][0][0]=ls-stations.0.1
FrontImage[0][0][0][0][0]=ls-stations.0.2
FrontImage[1][0][0][0][0]=ls-stations.0.3
icon=> ls-stations.1.0
cursor=ls-stations.1.2

[編集]トラックヤード(終端型)

Obj=building
Name=CarStop
# must be 1*1
type=stop
waytype=road
enables_ware=1
NoInfo=1
Dims=1,1,4
intro_year=1440
level=1
BackImage[0][0][0][0][0]=ls-loadbay.0.0
FrontImage[0][0][0][0][0]=ls-loadbay.0.4
BackImage[1][0][0][0][0]=ls-loadbay.0.3
FrontImage[1][0][0][0][0]=ls-loadbay.0.7
BackImage[2][0][0][0][0]=ls-loadbay.0.1
FrontImage[2][0][0][0][0]=ls-loadbay.0.5
BackImage[3][0][0][0][0]=ls-loadbay.0.2
FrontImage[3][0][0][0][0]=ls-loadbay.0.6
icon=> ls-loadbay.0.12
cursor=ls-loadbay.0.13

[編集]港(habour)

Obj=building
Name=ShipStop
# must be 1*2
# 1_1 is the land sqare
Dims=1,2,4
NoInfo=1
Level=1
type=habour
enables_pax=1
intro_year = 1
BackImage[0][0][0][0][0][0]=ls-dock.1.1
BackImage[0][1][0][0][0][0]=ls-dock.0.1
BackImage[1][0][0][0][0][0]=ls-dock.1.0
BackImage[1][0][1][0][0][0]=ls-dock.0.0
BackImage[2][0][0][0][0][0]=ls-dock.0.3
BackImage[2][1][0][0][0][0]=ls-dock.1.3
BackImage[3][0][0][0][0][0]=ls-dock.0.2
BackImage[3][0][1][0][0][0]=ls-dock.1.2
BackImage[0][0][0][0][0][1]=ls-dock.3.1
BackImage[0][1][0][0][0][1]=ls-dock.2.1
BackImage[1][0][0][0][0][1]=ls-dock.3.0
BackImage[1][0][1][0][0][1]=ls-dock.2.0
BackImage[2][0][0][0][0][1]=ls-dock.2.3
BackImage[2][1][0][0][0][1]=ls-dock.3.3
BackImage[3][0][0][0][0][1]=ls-dock.2.2
BackImage[3][0][1][0][0][1]=ls-dock.3.2
icon=> ls-dock.0.4
cursor=ls-dock.1.4

[編集]郵便局

Obj=building
Name=PostOffice
NoInfo=1
level=1
type=extension
enables_post=1
intro_year = 1400
BackImage[0][0][0][0][0][0]=ls-post.0.0
BackImage[0][0][0][0][0][1]=ls-post.0.1
icon=> ls-post.0.2
cursor=ls-post.0.3

[編集]車庫(終端型)

Obj=building
Name=CarDepot
# must be 1*1
type=depot
waytype=road
Dims=1,1,4
NoInfo=1
noconstruction=1
intro_year=1
BackImage[0][0][0][0][0][0]=ls-depot-road.1.4
FrontImage[0][0][0][0][0][0]=ls-depot-road.0.0
BackImage[1][0][0][0][0][0]=ls-depot-road.1.5
FrontImage[1][0][0][0][0][0]=ls-depot-road.0.1
FrontImage[2][0][0][0][0][0]=ls-depot-road.0.2
FrontImage[3][0][0][0][0][0]=ls-depot-road.0.3
BackImage[0][0][0][0][0][1]=ls-depot-road.1.4
FrontImage[0][0][0][0][0][1]=ls-depot-road.1.0
BackImage[1][0][0][0][0][1]=ls-depot-road.1.5
FrontImage[1][0][0][0][0][1]=ls-depot-road.1.1
FrontImage[2][0][0][0][0][1]=ls-depot-road.1.2
FrontImage[3][0][0][0][0][1]=ls-depot-road.1.3
icon=> ls-depot-road.0.4
cursor=ls-depot-road.0.5

[編集]その他の建築物

キー説明
obj=building建築物の指定
name=文字列建築物名。ゲーム中固有の名称でなければなりません。翻訳ファイルのキーとなります。
空白(スペース)は使わない方がよいようです
copyright=文字列作者名(ここでは空白を使っても大丈夫です)。建物ダイアログに表示されます
intro_year=西暦年数登場年。未指定時は1900年。以下4つは、建物が登場もしくは建設可能になる年代の範囲を指定します
intro_month=1-12登場月
retire_year=西暦年数退場年
retire_month=1-12退場月
NoInfo=1この値が1のとき、Simutransは建物ダイアログを開きません。
本社、役所...1を指定
その他...0を指定
Dims=x,y,layout東西の幅,南北の幅,向きで指定する建物の大きさ。
市内建築物は縦横1タイルでなければなりません。
特殊建築物とプレイヤーが建設可能な建築物は最大16×16タイル、高さは4タイルまで可能です
layoutは向きのパターンの数です。通常は1、長方形の建物では2を指定します。長方形の建物の場合、当然画像も2種類必要です。
Type=指定語建物の種類です。
市内建築物
res住宅用建築物。res、com、indの三種類をまとめて市内建築と呼びます(例)
市内建築物は1x1の大きさのみです。layoutは1,2,4が使用できます。
com商業用建築物
ind工業用建築物
その他の建築物
mon市内の記念碑(例)
記念碑からは市内建築物と同じように旅客、郵便物が発生します。記念碑は都市の人口が、1024,2048,4096...に達したときに建設され、その周囲には市道が建設されます。それぞれの記念碑はマップ上に一つのみ存在します。
記念碑の大きさは1x1である必要はありません。
cur市内の特殊建築物もしくは郊外の観光名所(例)
tow役場(例)
hq本社。自社の本社です。(例)
any未使用
Level1-65534(市内建築用)市内建築は再建築されるときにレベルが増加します。各レベルにひとつ以上の建物があることが望ましいけれど、間が欠けてもかまいません。市内建築の旅客度は常にそのレベル-1の値となります。郵便度は建物の種類によって計算され、住宅は旅客度と同じ、商業建築は旅客度の二倍、工業建築は旅客度の半分の値を取ります。レベルの高い建物は大きくあるべきです。レベル50の建物は典型的な超高層ビルとなるでしょう。
訳注:128版だと51以上の建物もありますが、ここでは1-50までと説明されています
65535は0として扱われる
Passengers数値(観光名所と記念碑用)旅客度と郵便度を定義します。郵便度は常に旅客度と同じ値です。
Build_Time(都市内の特殊建築物のみ)都市の人口がこの値に達したとき、そのchanceの値に応じて特殊建築物が登場が判定されます。
この値がゼロもしくは、記述がない場合には、郊外の観光地となります。
注意:数値は32bitで保存されますが、ゲームではそのうち下位16bitしか使用されていません。そのため65535以上の値を設定しても65536で割った余りが実際にゲームで使われる数になってしまいます
hq_level=0,1,2,...本社用。本社のレベル。
Chance=1-100(Location=cityの観光名所と記念碑用)Build_Time条件を満たしたときの出現確率。100が100%、1が1%に相当します。
clusters0-32(市内建築用)[112.3 makeobj 55.2以降]クラスタ(集団)を指定します。同じクラスタを持った建物は隣接して建設されやすくなります。(設定ファイル/cityrules.tabのcluster_factorも参照)
デフォルトは0(クラスタ指定なし)です
クラスタは1-32の32種類が設定可能で、複数のクラスタに所属することができます。複数指定する場合は、「clusters = 1, 5, 18, 32」のようにコンマ区切りで並べて記述します
NoConstructionフラグ(0,1)(省略可)1を指定すると、建設中の画像を使用しません。
needs_ground=1フラグ(省略時は0)。このフラグが真(1)なら、ベースタイルを補完して描画します
climates=指定語建築できる気候。カンマ(,)で区切って複数指定可。
省略時はwater以外すべて。
water沿岸
desert砂漠気候(デフォルトでは使用されていない)
tropic熱帯気候(デフォルトでは使用されていない)
mediterran↑標高が低い 地中海気候
temperate|        温帯気候
tundra|        ツンドラ気候
rocky↓標高が高い
arcticsummer snowlineより上の万年雪の積もる地域 極地気候
animation_time=数値省略可。アニメーションの速度を設定します。数値が少ないほど速くなります。省略時は300。
BackImage[向き][横][縦][高さ][アニメーション番号]([季節])=パス.x.y建物は前後2枚の画像を持つことができます。
例として、列車が止まっている駅のホームを想定すると、まず、列車の向こう側に隠れるホームが描画され、次に列車自体が、そして一番上に手前側のホームが描画されます。
建物はアニメーションさせることもできます。詳しくは画像の指定の仕方にて。
季節は省略可。[1]は降雪時の画像。(駅を含むすべての建築物で使用可)
FrontImage[向き][横][縦][高さ][アニメーション番号]([季節])=

[編集]dat例

[編集]市内建築(IND/RES/COM)

Obj=building
Name=RES_00_01
copyright=Hajo
# type=res|com|ind
type=res
chance=100
Level=1
intro_year=1925
retire_year=1982
BackImage[0][0][0][0][0]=res.1.1

※ゲーム内で表示される「旅客度」はdatで定義された旅客度Lに対して、(L+6)/4*(passenger_factor/16)で計算されます。passenger_factorはsimuconf.tabで定義されているものです。

[編集]記念碑(mon)

Obj=building
Name=DenkVM
Type=mon
Passengers=60
intro_year=1970
#BackImage[Layout][x Position][y Position][Height][Phase]
BackImage[0][0][0][0][0]=g0-monuments.0.5

[編集]特殊建築物(cur)

Obj=building
Name=Theatre
Type=cur
Passengers=35
Build_Time=2000
Chance=30
Dims=2,2
intro_year=1956
climates=tropic,mediterran,temperate,tundra,rocky,arctic
BackImage[0][0][0][0][0][0]=cur-city.5.3
BackImage[0][0][1][0][0][0]=cur-city.5.2
BackImage[0][1][0][0][0][0]=cur-city.5.1
BackImage[0][1][1][0][0][0]=cur-city.5.0
BackImage[0][0][0][0][0][0]=cur-city.5.7
BackImage[0][0][1][0][0][0]=cur-city.5.6
BackImage[0][1][0][0][0][0]=cur-city.5.5
BackImage[0][1][1][0][0][0]=cur-city.5.4

[編集]観光名所(cur)

Obj=building
Name=RUIN_0
copyright=MHz
Type=cur
Passengers=50
intro_year=1410
retire_year=1900
chance=100
Dims=2,2
BackImage[0][0][0][1][0]=cur-land.3.4
BackImage[0][0][0][0][0]=cur-land.3.3
BackImage[0][0][1][0][0]=cur-land.3.2
BackImage[0][1][0][0][0]=cur-land.3.1
BackImage[0][1][1][0][0]=cur-land.3.0

[編集]本社(hq)

Obj=building
type=hq
Name=1headquarter
NoInfo=1
hq_level=0
passengers=20
BackImage[0][0][0][0][0][0]=HQ.0.0
BackImage[0][0][0][0][0][1]=HQ.0.1

[編集]役所(tow)

Obj=building
Name=03_CITY_B
Type=tow
Build_Time=3510
Passengers=18
NoConstruction=1
Dims=2,2
needs_ground=1
climates=tropic,mediterran,temperate,tundra,rocky,arctic
BackImage[0][0][0][0][0]=a0-townh-trans1.0.5
BackImage[0][0][1][0][0]=a0-townh-trans1.0.7
BackImage[0][1][0][0][0]=a0-townh-trans1.0.4
BackImage[0][1][1][0][0]=a0-townh-trans1.0.6

[編集]nightly版(r7507以降)での季節 [動作未確認]

これまでの降雪時に加え、季節ごとの画像が指定できるようになったようです。[動作未確認]
新しく追加されたパターンは春夏秋冬の4種類を指定するものと、それに降雪時の画像を加えた5種類を指定するもので、樹木の場合と同じです。

1種類[0]通年[0]は省略可
2種類[0]通常時[1]降雪時
4種類(新規追加)[0]夏[1]秋[2]冬&降雪時[3]春
5種類(新規追加)[0]夏[1]秋[2]冬[3]春[4]降雪時



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Last-modified: 2022-10-21 (金) 09:20:03